ワンちゃんが春から夏にかかりやすい病気5つ

先日、日本各地で梅雨入りが発表されました。
今回は春から夏にかけて発生しやすい病気5つと予防方法をご紹介いたします。

※今回の記事は2015年2月に配信した記事を再編集、追記したものです

目次

春の病気

梅雨の病気


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春の病気

春は暖かくなっていく季節ですので、かかりやすい病気は少ないです。
ですが、夏に向けてのケアが大切な時期でもあります。

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皮膚炎

症状

  • かゆみ
  • 発疹
  • 脱毛

原因

  • 換毛期に出来た毛玉により、皮膚が不衛生になり繁殖した細菌
  • ノミやマダニなどの寄生虫
  • 皮膚の免疫力の低下によるカビ(真菌類)、細菌の繁殖

解説

春は夏毛に生え変わる時期なので、抜け毛が多くなります。
この時期にブラッシングなどの手入れを怠ると換毛がスムーズに行われず、毛玉が出来る原因となります。

予防

こまめなブラッシングで抜け毛を取り除くようにしましょう。
特に換毛期は毎日ブラッシングを行い、抜け毛が残らないように入念に行います。
ノミやマダニ等の寄生虫は月に1回、背中に薬品を垂らして予防するようにします。

また、ワンちゃんの体調が崩れないように健康管理も重要です。

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フィラリア症

症状

  • 息が荒くなる
  • むくみ
  • 腹水
  • 運動を嫌がる
  • 血を吐く

上記以外にも症状があり、突然死する可能性もあります。

原因

フィラリア(犬糸状虫)という内部寄生虫。
フィラリアの感染幼虫に寄生された蚊がワンちゃんの血を吸う際に体内へ移動します。
体内に寄生したフィラリアがオスメス揃うと、繁殖によって体内のフィラリアの数が増えてフィラリア症を発症します。

解説

寄生しているフィラリアの数が少なかったり、感染初期の頃は殆ど症状が見られません。
フィラリアが多数寄生している場合には急性症状を起こす事があります。

予防

蚊の出始める時期の1ヶ月後から出なくなった1ヶ月後まで予防薬を投与する。
この予防薬はフィラリアの幼虫に作用する薬で、種類によっては体内の回虫やノミの駆除を同時に行ってくれます。

3ヶ月に一度の投薬で済む予防薬や、半年に一度の予防接種(注射)もあるので飼い主さんやワンちゃんに合った予防方法が無いか獣医師に相談してみてください。

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アレルギー性皮膚炎

症状

  • かゆみ
  • 発疹
  • 脱毛

原因

ノミやダニ、食べ物、花粉など犬によって原因が違います。

解説

ここ10年ほど、ペットの花粉症も急増してきています。
主な症状は人間のアレルギー性皮膚炎と同様です。

予防

アレルゲンとの接触を避け、室内環境を清潔に保つ。

室内環境を清潔に保ち、ブラッシング等で皮膚の健康に配慮しているのに皮膚炎の症状が出たり治ったりする場合は一度病院でアレルギー検査を受ける事をオススメします。

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梅雨の病気

湿度が高くなるため、皮膚病などに注意が必要な時期です。

食中毒

症状

  • 元気がなくなる
  • 下痢
  • 嘔吐

原因

  • 湿度によって腐敗したエサを摂食
  • 菌が繁殖した飲水を飲む
  • 菌が繁殖した食器でエサを食べる

解説

梅雨の時期は湿気で雑菌等が繁殖しやすくなり、食中毒が発生する可能性があります。

  • ドライフードの場合は密閉容器に保存し、冷蔵庫に入れておく。
  • 種類を問わず、エサを出しっぱしにしない
  • 水は常に新鮮なものを与える または 飲水を頻繁に交換する
  • 食後、必ず食器を洗う

等の対処を行う事で食中毒のリスクを減らす事ができます。

予防

前項で挙げた事以外でも

  • 気温変化の激しい場所に保存しない
  • 缶詰等の生のエサは開封後1日で食べきる。食べない時間は冷蔵庫にしまう。
  • ドライフードは1週間分ずつ小分けにして真空パックする
  • ペットボトル取り付けタイプの給水器を使用している場合は頻繁に給水器内部の洗浄を行う
  • 傷がつきやすい食器(プラスチック製など)を使用しない

などの予防方法があります。
梅雨に限定せず年間を通して予防を心がけるとより安心です。

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熱中症

症状

  • 息苦しそうに呼吸する
  • 大量のよだれ
  • 嘔吐
  • ふらつく

原因

高温多湿

解説

犬は人間と比べると汗腺の量が非常に少なく、体温調節が苦手です。
暑くなると舌を出してハァハァと呼吸する事(パンティング)があると思います。このパンティングによって唾液を蒸発させて気化熱で体温を下げようとしています。

体温調節のほとんどを呼吸に頼っていることから、人間よりも高温多湿の環境に弱いため、初夏から秋までの暑いシーズンの生活環境には注意が必要です。

また、夏や梅雨でなくても興奮のしすぎや、暖房器具で熱中症になる可能性もあります。

予防

  • 暑い時期は散歩の時間帯を早朝や深夜にする
  • 夏のお留守番の際にはエアコンをつける等して室温が上昇しないように心掛ける
  • 炎天下の車内で留守番をさせない
  • 外出先では影の多い場所を移動する

夏のお留守番の際はエアコンがついている部屋と、ついていない部屋をワンちゃんが自由に行き来できるようにしてあげると、ワンちゃんが自分にとって快適な場所に移動できます。
更に、エアコンのついている部屋では風が直接当たらない場所を作ってクッションを置いておくと、なお快適です。

ちなみに、サマーカットをすると断熱効果を持つ被毛がなくなり、気温の変化に敏感になります。
その結果、熱中症にかかりやすくなったり、逆に冷房で凍えてお腹を下したりすることもあるのでトリミングの度合いにも注意が必要です。

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いかがでしたか?
今回は春から夏にかかりやすいワンちゃんの病気5つを紹介しました。

ワンちゃんは暑さや湿気が苦手な子が多い動物です。
秋冬よりもワンちゃんの体調に気を配って、快適に過ごせるようにしてあげてくださいね。

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