ワンちゃんに温泉治療。来春から臨床試験。

鳥取大学動物医療センターが来春からワンちゃんのリハビリや皮膚病などへの治療に温泉を活用する臨床試験を始めるとの記事(掲載期間終了)が出ています。

臨床試験には吉岡温泉を使用

臨床試験に利用される温泉は鳥取市の吉岡温泉。
泉質は弱アルカリ性低張性高温泉で人間の場合ですと神経痛、筋肉痛、関節痛などが適応症とされています。
禁忌症は悪性腫瘍(ガン)、重い心臓病、呼吸不全、腎不全などです。
(参考:吉岡温泉旅館組合ホームページ)

適応症を見た感じ、血流がよくなる性質があるようです。
弱アルカリ性なので、古い角質の新陳代謝も促進されます。
こういった特性からリハビリのみではなく、皮膚病への利用も考えられているのではないのでしょうか。

臨床試験は2018年4月からの予定

臨床試験は来年4月からの予定です。
対象は骨折して手術を受けたワンちゃんや、皮膚が荒れているワンちゃんで同センターで治療を受けているワンちゃんです。

今月中に建設が始まる日帰り入浴施設内に大型犬用と小型犬用の浴槽を設置するとのことです。

臨床試験の際には機器をつけて心拍数や体温などのバイタルデータを測定。
症状の改善や、治療に適した温度、入浴時間などを調べます。
効果が立証できれば民間の動物病院からも受け入れるとのことです。

過去には岡山でも同様の調査が行われていた

2010年、岡山県の岡山理科大専門学校でも「犬の温泉入浴による生理活性効果」の研究が行われていたようです。
この際「入浴による保温効果とストレス負荷の減衰につながる」というデータが取れたようです。(参考:岡山理科大学 平成23年度 事業報告(PDF))

その後の研究成果の情報が見つかりませんでしたが、入浴するだけでも良い効果がある事がわかります。


いかがでしたか?
今回は来春から始まるワンちゃんの湯治の臨床試験について紹介しました。

今後、ワンちゃんにとって安全な泉質、温度、入浴時間のデータが判明すれば全国各地でワンちゃんが湯治をしている様子が見られるようになるかもしれませんね。

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