米当局のFDA(食品医薬品局)は米国内の2つの家庭で飼われていた猫が非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)の中毒により相次いで死亡したとして、4月17日に安全情報を発表しました。同成分を含む貼り薬は日本でも処方されています。
ペットの相次ぐ不審死、原因は塗り薬―米当局が注意呼びかけ
痛み止め外用薬…貼り薬は日本でも
経緯
2箇所の家庭で飼われていた複数の猫に腎不全や食欲不振、無気力、嘔吐、血便などの症状が見られ、動物病院での治療を受けたものの3匹が死亡したそうです。
不審に思った獣医が死亡した猫を解剖したところ、腎臓や小腸に非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)の中毒を示す所見が認められ、これらが死因となったと判定されました。
いずれの飼い主も、自身の首や足にNSAIDを含む塗り薬を使っていたが、飼っていた猫に使用したことはなく、猫たちがどうやって薬に接触したかは不明としています。
なお、飼い主らはこの塗り薬だけでなく、複数の医薬品を使用していたとのことです。
FDA(食品医薬品局)は承認用量を超えて非ステロイド性消炎鎮痛剤を使うと、人間でも中毒症状が出るが、猫やそれ以外の動物によってはごく少量でも危険が高い可能性があるとしています。
また、飼い主に対して医薬品をペットの届かないところに置くことや、塗り薬を使う際は塗った箇所を覆うべきか医療従事者に相談することなどを呼びかけています。
日本でも注意が必要
日本でも非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)が含まれた貼り薬や塗り薬が処方される事があります。
猫にかぎらず、動物を飼っている方は使用する際に十分ご注意ください。
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