春から夏にかかりやすい病気【猫編】

2月も中頃となり、もう少ししたら暖かくなってきますね。
今回はこれからの季節にかかりやすい病気についてまとめてみました。
予備知識として頭の片隅にでも置いていただければと思います。

目次

春の病気

梅雨の病気


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春の病気

春は暖かくなっていく季節ですので、かかりやすい病気は少ないです。
ですが、夏に向けてのケアが大切な時期でもあります。

顔掃除猫

毛玉症(ヘアボール)

症状

  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 痩せ始めた

原因

毛づくろいをする時に飲み込んだ毛。

解説

春にかぎらず1年中かかる可能性のある病気です。
春になりますと冬毛から夏毛への換毛期になるため毛玉症にかかりやすくなります。
消化不良や胃炎を起こすため、しきりに草を食べて吐こうとする行動が見られます。
吐しゃ物の中に毛や球状になった毛が混じっていたら毛玉症の可能性があります。

予防

こまめなブラッシングで抜け毛を取り除くようにしましょう。
特に換毛期は毎日ブラッシングを行い、抜け毛が残らないように入念に行います。
余談ですが、抜け毛が残った状態でシャンプーを行うと抜け毛が乾ききらず、雑菌が繁殖して皮膚炎の原因となる可能性があるので注意が必要です。

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フィラリア症

症状

  • 嘔吐
  • 呼吸困難
  • 失神
  • 食欲不振
  • 痙攣
  • 体重減少

上記以外にも症状があり、突然死する可能性もあります。

原因

フィラリア(犬糸状虫)という内部寄生虫の感染。
感染経路は「フィラリアに感染した犬」→「前記の犬を吸血した蚊」→「猫」です。

解説

犬のフィラリアはよく聞くかと思われますが、前項の通り犬だけではなく猫にも感染する可能性があります。
フィラリアの成虫が心臓や肺の血管内に寄生すると、血液のめぐりが悪くなり、心臓や肺、肝臓に障害を起こします。
猫のフィラリアは犬とくらべて寄生している成虫が少ない事から検査で見つけられない事が多く、健康な時点で発見する事が難しい病気です。

予防

5月から12月にかけて、月1で予防薬を使う。(参考 アイビーペットクリニック >> 猫フィラリア)
この予防薬はフィラリアの幼虫に作用する薬で、種類によっては体内の回虫やノミの駆除を同時に行ってくれます。

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アレルギー性皮膚炎

症状

  • かゆみ
  • 発疹
  • 脱毛

原因

ノミやダニ、食べ物、花粉など猫によって原因が違います。

解説

ここ10年ほど、ペットの花粉症も急増してきています。
主な症状は人間と同様です。

予防

アレルゲンとの接触を避け、室内環境を清潔に保つ。

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その他

発情期のため、オスネコ同士のケンカが増えます。
ケンカによって命を落とす可能性もあります。
去勢手術や避妊手術をしていない猫を外に出す事は控えましょう。

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梅雨の病気

湿度が高くなるため、皮膚病などに注意が必要な時期です。

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キャットフードによる食中毒

症状

  • 元気がなくなる
  • 背を丸める
  • 高熱 あるいは 平熱以下で体が詰めたい
  • 下痢
  • 嘔吐

原因

湿度によって腐敗したエサを摂食

解説

梅雨の時期は湿気で雑菌等が繁殖しやすくなり、食中毒が発生する可能性があります。

  • ドライフードの場合は密閉容器に保存し、冷蔵庫に入れておく。
  • 種類を問わず、エサを出しっぱしにしない

等の対処を行う事で食中毒のリスクを減らす事ができます。

予防

前項で挙げた事以外でも

  • 気温変化の激しい場所に保存しない
  • 缶詰等の生のエサは開封後1日で食べきる
  • ドライフードは1週間分ずつ小分けにして真空パックする

等の対処が可能です。
梅雨に限定せず年間を通して同様の対処を行うとリスクを減らす事ができます。

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急性湿性皮膚炎

症状

  • 赤い湿疹
  • 広範囲な脱毛
  • 皮膚が熱を持つ

原因

被毛の根本に残った水分が原因で皮膚が蒸れて最近が繁殖するため。

解説

ホットスポットとも呼ばれる短時間で発生する皮膚炎の一種です。
ホットスポットそのものはアトピー性皮膚炎や、被毛のお手入れ不足、バリカンの刃による外傷等様々な原因で起こる事があります。

予防

体が濡れた後は被毛を根本までしっかりと乾かすこと。
散歩後に部分的に洗ったりした場合も濡れた部分はしっかりと乾かすこと。

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下部尿路疾患(FLUTD)

症状

  • 尿の色がピンク~赤になり、血が混ざっていることがある
  • トイレに行く回数が多い

原因

夏に発生すした場合ははクーラーのかかった部屋で、水分補給が少ないことが原因である可能性もあります。
主に尿結石や尿道栓子と呼ばれる塊が尿道に詰まることで起こります。

解説

おしっこが出ない あるいは 出にくい状況になっているため腎臓に負担がかかり、尿毒症を引き起こす可能性もある疾患です。
血が混じった尿が出たり、逆に排尿をしている様子が見られない場合は早めに診察を受けましょう。

予防

  • 食事管理
  • 新鮮な水を十分与える
  • 適切な運動をさせる
  • トイレを清潔にする

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外耳炎

症状

  • 後ろ足で耳をかく
  • 耳を何かにこすりつける
  • 耳からの悪臭
  • 耳が赤く腫れる

原因

  • 寄生虫(ミミヒゼンダニなど)
  • アレルギー
  • 耳道の閉塞:腫瘍や被毛の蓄積など
  • 細菌、酵母、真菌(カビ)の感染など

解説

湿度と温度が高くなる梅雨から秋にかけて患者が増える傾向にあります。
放置しておくと、炎症範囲が広がって中耳炎を併発する可能性があります。
症状が見られたら早めに診察を受けましょう。

予防

  • 耳道の換気をよくする
  • 適度な耳掃除

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いかがでしたでしょうか?
今回挙げた疾患は春や梅雨に限らず、1年を通じてかかる事のある病気ばかりです。
皆様のペットが少しでも過ごしやすく、健やかに過ごせる事を祈っております(`・ω・´)ゞ

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