和歌山県は野良猫の増加を抑えるため、県動物愛護管理条例を改正する。都道府県では初めて野良猫への餌やりを原則禁止し、地域で飼う「地域猫」のルールを盛り込む。本年度中に成立させ、来年4月に施行したいとのこと。
和歌山県は人口10人当たりの猫の殺処分数が全国で4番目に多いという。
また、保健所に寄せられた猫への苦情件数も年々増加傾向となっている。内容は「家の軒先で野良猫が子どもを産んだ」「ふんをしている」「餌をやっている人がいる」など。
県はこれまでも、マナーの向上を呼びかけてはいるものの、具体的なルールが無いため十分に浸透していない現状がある。条例では、野良猫を増やさないため、飼い猫の野良猫化防止や野良猫への無秩序な餌やり防止の仕組みをつくる。
飼い主に対しては「屋内に飼うよう努力すること」「屋外で飼う場合は不妊去勢など繁殖防止措置に努力すること」などを義務化する。
一方、野良猫でも、個人や団体が不妊去勢手術をし、餌やりや排泄物の処理などが適正に行われる場合、県に届け出れば「地域猫」として飼えるようにする。
条例の違反者には勧告、命令をした上で、過料も検討している。
一方で自治会や町内会などと協力しながら、不妊去勢手術に助成するなど、地域猫対策への支援も検討している。
和歌山県は8月4日から9月7日まで県民の意見を募集する。
和歌山県保健所や食品・生活衛生課ホームページなどで、条例改正案の骨子を閲覧できる。
情報元
野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化 - 紀伊民報
「和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正(案)」の骨子に係る県民意見募集(パブリックコメント)の実施について - 和歌山県
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