ペット保険のアイペット損保が加入者に対して保険料を支払った事例を元に「ペットの傷病ランキング」を発表しました。
今回は発表されたペットの傷病ランキングと、ランキングに登場した傷病が多い理由、防ぐ方法などについて紹介します。
皮膚病、外耳炎、下痢など「目に見える病気」が上位に
犬猫合同の総合傷病ランキングは1位皮膚炎、2位外耳炎、3位下痢となっています。
いずれの疾病も「目に見える病気」のため、気付きやすさから受診が多くなっているようです。
これらの疾病は犬、猫どちらでも発症しうる病気である事も事例数が多くなる理由と思われます。
腫瘍(ガンなど)による受診は犬が4位、猫は10位
犬と猫を分けた傷病ランキングでは両者とも上位3つの傷病は先ほどの3つの病気で共通していますが、4位以降が異なります。
例えば犬では4位の腫瘍(ガンなど)が猫では10位となっています。
これは体調不良を隠すことの多い猫では、なかなか異変に気づけないためなのかもしれません。
また、猫のランキングでは膀胱炎、腎不全、尿石症といった腎臓系の疾患が10位以内に3つ入っています。
猫は腎臓系疾患にかかりやすい傾向が表れています。
気になる方は健康診断と、獣医からの食事指導を受けられてみると予防につながるかもしれません。
一方、犬のランキングでは異物誤飲や胃腸炎、嘔吐などの「食べること」に関する疾患が多く見受けられます。
日ごろから「拾い食いをさせない」「犬用のフード、おやつ以外を与えない」「犬が飲み込めるモノを犬が立ち入れる場所に置かない」などに気をつける事である程度は防ぐことができます。
手術ランキングは腫瘍(ガンなど)が1位。2位は歯周病
手術を伴った傷病に限定した集計では腫瘍(ガンなど)が1位となっており、平均診療費は97,227円となっております。
2位は歯周病で平均診療費は58,889円でした。
腫瘍(ガンなど)は老化によって発生しやすくなるのですが、歯周病は歯磨きの習慣をつけておくことで防ぐことができます。
特に歯周病で手術となると高齢かつ、麻酔をかけることになるためペットにとって非常にリスクが高くなります。
歯磨きの習慣化ができなくても「歯磨きガムを噛ませる」「定期的に獣医による歯石除去や口腔内洗浄を受ける」などして歯周病を防ぎましょう。
ちなみに悪化した歯周病を放置しておくと、心疾患の原因となる可能性があります。お口のケアはちゃんとしましょう。
いかがでしたか?
今回はペットの傷病ランキングをご紹介いたしました。
ペットが病気やケガをすると心が痛みますし、懐も寒くなってしまいます。
ランキングに登場していない傷病でも、日ごろから健康や安全に気をつけて健やかに過ごしていきたいものですね。
情報元
「ペットの傷病ランキング」発表!飼い主が症状に気づきやすい「皮膚炎」、「外耳炎」、「下痢」が上位を占める結果に-@Press
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