ワンちゃんと人間の違い 後足&身体編

人間の肋骨は12対あります。では、ワンちゃんの肋骨は何対あるでしょう?

答えは「13対」です。人間と比べると1対多いですね。

ちなみに、ワンちゃんは腰椎の数も人間より多いです。人間は5個なのに対して、ワンちゃんは7個もあります。腰椎が多い分、体がしなやかに動くようになっています。

今回の「違い」はワンちゃんの後足と身体全体に着目していきます。

後ろ足全体

a1180_013241

人間の脚は骨盤と繋がっていますが、犬の後ろ足は蹴った力を100%体に伝えて素早く走るために、骨同士で胴体(背骨)にしっかり繋がっています。

実は後ろ足は前足よりも自由に動かせます。人間の手と同様の役割をワンちゃんの場合は後ろ足が担っています。

太もも

ワンちゃんの太ももは、前足の二の腕同様、肋骨に密着しています。そのため、人間が後ろ足として認識している部分は、実は膝から先の部分です。太ももっぽく見える箇所は実は人間で言うところの「ふくらはぎ」にあたります。

後足の親指

基本的にワンちゃんの後ろ足の指には「親指」がありません。親指が付いた状態で生まれるワンちゃんも居ますが、自然に取れてしまう事もあるそうです。ちなみに、後ろ足の親指の事を「狼爪」と言います。この「狼爪」は骨格が無いため皮一枚でぶら下がっている状態のモノもあります。

股関節

ワンちゃんの股関節は靭帯が少ないことから、脱臼しやすくなっています。しかし、デメリットばかりではなく股関節が動かしやすいというメリットもあります。

犬種によっては遺伝的に生まれつき脱臼しやすい子もいます。股関節形成不全になると手術が必要になる場合もあります。

股関節形成不全になりやすい犬種としては「シェパード」「ゴールデン・レトリバー」「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」などがあります。大型犬のなかでも体型が丸めで、脂肪の多い犬種に多く発症する傾向があるとされています。

しっぽ

a0960_005524

ワンちゃんが嬉しくなるとブンブン振ったりするしっぽ。実は軟骨ではなくちゃんとした骨で作られています。

しっぽを形作っている骨は「尾椎」と言って、約20個の「尾椎」からしっぽが構成されています。

しっぽの根本は背骨に繋がっていて、しっぽの付け根部分はワンちゃんにとってとても敏感な部分です。ワンちゃんによってはしっぽの根本を触られる事を極端に嫌がる子もいます。

「尾椎」は骨のため、踏まれたり、強くぶつけたりすると骨折や脱臼をすることがあります。しっぽが骨折してしまったとき、痛がっていない場合は「そのまま」という事もありますが、神経や血管にトラブルが発生したときは「断尾」する事になってしまう場合もあります。しっぽの取扱には注意しましょう。

しっぽは感情表現の他、バランス取りや、寒いときの保温にも使用されます。ワンちゃんにとっては大事な部分ですね。

筋肉

筋肉には持久力のある「赤筋」と瞬発力のある「白筋」という2種類の筋肉があります。

ワンちゃんは「赤筋」の割合が多く、長距離を走れるのが特長です。ワンちゃんに対して、猫ちゃんは「白筋」の割合が多く、ワンちゃんと比べると瞬発力があります。


いかがでしたか?この記事で何か新しい発見はありましたか?

筆者はしっぽが複数の骨で出来ているとは知りませんでした。触ってみるとしなやかなので、とても骨が入っているとは思いもよりませんでした。

次回はワンちゃんの顔と感覚がテーマです。次回もお楽しみに。

  • コメント: 0

関連記事

  1. ワンちゃんと人間の違い 食べ物編

  2. ワンちゃんと人間の違い 前足編

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA